断熱材なんてなんでもいい?!
 
「グラスウールなんて、ダメだよね」
「我が社ではウレタンを使っているからいいんです」
「セルロースファイバーが最高!」
なんて、言葉をよく聞きます。
 
 
実は断熱材なんて、なんでもいいんです。
それぞれに一長一短。

その特徴にあった施工方法で必要な厚さを使い「省エネ等級4以上」を

達成すればいいのです。

 
 
断熱材の熱の通しにくさ
 
断熱材の性能は「熱伝導率」で決まります。

熱伝導率というのは、材料内の熱の伝わりやすさを示します。

(単位:W/m・K)

よって、値が小さい方が性能がいいことになります。
 
まずは繊維系
 
グラスウール10K   0.050
グラスウール16K   0.045
グラスウール24K   0.038
グラスウール36K   0.036
 
断熱材の代表格、グラスウール。
密度によって断熱性能もかわるので注意が必要です。
 
ロックウール      0.038
セルロースファイバー 0.038
 

これを見ると、グラスウール36Kとロックウールとセルロース

ファイバーはほぼ同じ性能と言うことが分かります。

 
 
 
次はプラスチック系
 
押出ポリスチレンフォーム1種b   0.040
押出ポリスチレンフォーム2種b   0.032
押出ポリスチレンフォーム3種b   0.028
 

スタイロフォームやカネライトフォームに代表される押出ポリスチ

レンフォーム。

1種ではなく3種が一番性能が高いので、要注意です。
 
次はウレタン
 
硬質ウレタンフォーム    0.022
 
軟質の現場発泡系
アイシネン         0.035
モコフォーム        0.033
アクアフォーム       0.033
 
工場で発泡した硬質ウレタンの性能の良さが目立ちます。

現場発泡系は、セルロースファイバーやグラスウール36Kと同じ

くらいの性能と見て取れます。

 
 
 
実性能に優れる現場発泡ウレタン
 
性能的には現場発泡ウレタンとグラスウール36Kはほぼ同じ数字です。
 
しかし、実際住んだときの快適さには差があります。
ウレタンの方がより快適なのです。
 
それはなぜか???
 
 
熱伝導率で判定する落とし穴
 
熱伝導率では、「伝導熱」しか考慮していません。
でも、実際には「対流熱」や「輻射熱」もあります。
 
繊維系断熱材は空気が自由に動くため、「対流」が起こります。
これによって、外部の熱を伝えてしまっているのです。
 
プラスチック系は断熱材内の空気は動きづらい。
 
ということで、現実はウレタンの方が暖かいのです。
 
 
繊維系断熱材の長所
 
安価で手軽である、これにつきます。
セルロースファイバーは高価ですが・・・・・
 
石油精製品でなく、環境負荷が低いことも美点です。
 
 
繊維系断熱材の短所
 

一番はキチンと施工するのが難しく、品質のばらつきがあること

でしょうか。

 
以外と難しいのが、隙間無くキチンと施工するコト。

いわば、ダウンジャケットを着てるのにファスナーを開けている状態

です。

 
これを専門用語で線状ヒートブリッジといいます。
これが、家中となると膨大な熱が逃げていくことになります。
 
 
プラスチック系断熱材の長所
 
施工が容易で、品質が安定しています。
 
 
プラスチック系断熱材の短所
 
一般的に高価。
大分安くなりましたが、繊維系と比べるとやはり高価です。
 
石油製品なので、環境負荷が高いのもマイナスです。